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2011年8月31日 (水)

91ニーチェの哲学から視るキリスト教

前回、「権力者にとって都合の良い宗教観!これはキリスト教も同じですよ~」

と、書きました。

19世紀後半に現れた最大の哲学者「ニーチェ」の解釈から、キリスト教を捉えてみましょう。

『哲学』と言うへんちくりんの勉強は、ものの存在を如何に『認識』するか?に主点が置かれます。

ニーチェは『客観=もの』は『主観=こころ』の捕らえ方で決まると言います。

例えば、ニーチェは、ある現象『物体(客体)』を認識する場合、人間は『鏡』に写るように対象を簡単に認識するわけではない、その現象『物体(客体)』に対する身体的・精神的関心(欲望)があるからこそ『認識』するのである。

ここには生を肯定する思想があります。

人間は、本当は何でも欲しいと願う(欲得)生き物である。

ならば、これを素直に自覚し、活かしきるのも、亦(また)人間の道ではあるまいか!=『実存主義(あるがままの現実の肯定)』と考えました。

これがニーチェ哲学の基本思想です。

さぁ~ここからキリスト教が絡んできます。

実は、この思想は『キリスト教』の教え(=禁欲・道徳)を否定する思想なのです。

なぜ、ニーチェはこのような思想を打ち出したのでしょうか!

そこには、当時の世界事情がありました。

『キリスト教』は体制側・支配者思想だったのです。

『キリスト教』の教えに「貧しい者は幸いである!」という言葉があります。

ニーチェにしてみれば、「支配者が何を言うか!自分達だけ、美味しい思いばかりしてて、ふざけるな!」との気持ちが根底にありました。

ニーチェは、その思いを彼の哲学思想として世に発表したのです。

「権力者にとって都合の良い宗教観!これはキリスト教も同じですよ~」

如何ですか? ニーチェの哲学は参考になりましたでしょうか?。

真言密教、『密教教義』(精神哲学)の部分がニーチェの『実存主義』と重なる一面あります。

元来、宗教は世界のどの宗教をみても、生(=欲望のまま生きる)には『否定』的見解をします。

しかし、それら宗教の中で『密教』だけが、『生の肯定(=大楽)』をするからです。

このあたり、論文研究にしても面白い!かと。

近代哲学の父と言われた『デカルト』の「我思うゆえに我あり」なども大乗仏教・法相宗『唯識』に登場する『アラヤ識』の論「この世に存在するものは何もない、自らの心(=アラヤ『識』)に在るものが現象化(外現象化)されるだけ!」との解釈比較(似ているけど違うのです)も亦(また)、論文研究に面白い!と思います。

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剣二郎シンプルプロフィール1

  • 半生
    神島剣二郎の修行と趣味の半生が 現在の私の基礎です。 神島剣二郎は父方先祖に神官を持ち、故郷伊那谷の八幡神社にて奇跡と神秘を体験し強烈な印象に残る。 しかし神仏系の道に入るのを拒み、大学で法律を学ぶ。在学中は体育会系のクラブ活動に熱中、合気道及び八光流柔術有段。大学卒後は金融機関勤務の道へ進む。 近年になり、宗優子とともにこの道に入る。

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    テレビ東京 「ヴァンガ道」DAEGO氏 BeeTV 「パンサーの禁止事項」 「怪談供養の城」岩井志摩子氏

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    ももいろクローバーZ  映画「都市伝説・シロメ」に出演からのご縁です。 「シロメ」は・・・一生懸命に祈り・活きる者には願いを叶え、邪心もつ者の願いには、災いをもたらす神様です。 ある夜、ももクロ達一行は、そのシロメに会いに廃墟に向かい、"紅白初出場"を祈りました。恐怖の超常現象に出逢いながら。 同行は除霊・浄霊師、神島剣二郎と霊能者の宗優子。 監督はホラー映画の鬼才・白石晃士。テレビ史上、最も怖いドラマ、再放送は不可能!?とまで言われた「日本の怖い夜」(神島剣二郎・宗優子も出演)の監督。
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